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2010年8月10日 (火)

ほんとのタネは8年かかる

野菜作りの始まりはタネから。これは基本中の基本。しかし、そのタネが最初から問題があるのではないかという指摘についてのお話。同じくハーモニック・トラストさんのメルマガを転載させて頂いてます。

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さて、今回からのテーマは「タネ」。

農薬や添加物の危険性はすっかり定着してきたように感じます。


でもタネについてはどうなのでしょうか?
あなたはタネの安全にまで気を配っていますか?


タネの段階で農薬などの薬剤漬けになっているとしたら・・・、あなたは無関心でいられでしょうか?


「タネの安全」そんなところにまで注意を払わなくてはならないの?」
「そこまではさすがにこだわれないなぁ~」


【食べないで下さい!】
そんな風にお感じになるかもしれません。でも考えてみればタネは“生命の源”です。人間でいえばお母さんのお腹に宿った新しい生命です。
お腹の中の赤ちゃんがもし薬まみれになっているとしたら・・・。あなたは黙っていられるでしょうか?


よくホームセンターなどで家庭菜園用にタネが売られています。袋の裏を見ると「食用・飼料用には使用しないでください」と書かれているものをよく見かけます。


「ふ~ん」と思わず流してしまいそうですが、少し考える必要があります。その理由は殺菌剤や着色料など、薬剤処理をしているから食用しないようにと言っているわけなのです。


試しにトウモロコシやホウレン草などのタネを買ってきて、コップに水を入れ落としてみてください。すると水の色に変化が出ます。真っ赤に染まったり、紫色になったり不思議な光景が広がります。その不自然さにはきっと驚きを覚えるのではないかと思います。

【買うのが当たり前!?】
これは病気予防や発芽する率を高める目的で施されているのです。また収穫量の拡大・品質の維持、こうした目的の元に薬剤が施されているのですね。また栽培が始まった後の農薬の使用量を減らすといった目的で、タネの段階から薬漬けにしておくわけです。


この状況で「減農薬!低農薬!」といってみても、果たして意味があるのか?と首を傾げざるを得ません。生命の始まりから健全であるとはとても言えないわけですから。


昔の農家は自分でタネを採り、乾かし、選抜し、自分でかけ合わせを行なっていました。


それが今ではすっかり、種苗会社からタネを買うことが当たり前になっているのです。自分でタネを採っている人は、ほとんど皆無、それが今の農業の現実です。


【最低で8年】
農家にとってタネ採りは想像以上に手間のかかる作業です。発芽するかどうかも不安定で、何とか芽が出ても成育するかどうかといった心配もあります。時間も手間も余分にかかり、効率が悪くなってしまうからです。タネを採る作業、乾かす作業、タネの温度や湿度管理、タネ採り用の畑も用意する必要があります。スピードや効率が優先される社会の中で、そんな面倒なことをしていれば乗り遅れてしまうというわけです。


さらにタネは長い年月をかけて土の状況を読み込みます。読み込みが完了するには最低でも8年はかかります。特に自然栽培は肥料も農薬も一切使わない農法です。外からの補助がないわけですから、時間をかけてタネを土に合わせなければならないのです。今から始めて8年待たなければならないわけですから、少しでも早い取り組みが必要です。


私たちナチュラル・ハーモニーも農家にタネを採ることを働きかけています。もちろん生産者の負荷を考え、全部自分でタネを採れとはいっておりません。


今世紀は「環境と食料問題」の世紀と言われています。農薬や肥料に目を向けるのと同時にタネについて、もっと関心を向ける時期に差し掛かってきています。遺伝子組み換え食品が問題になっていますが、これはつまるところ、「タネの操作」であるわけなのです。

今回はタネについて考えてみました。

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自然栽培野菜を作っている農家では、なるべく自家採取するように努力して下さっていて本当にありがたいと思う。でもとても大変な作業なので、まだ不完全である事も否めないとのこと。

自然栽培を始めて、更に自家採取をしてから本当の自然栽培の種の完成にかかる時間は最低で8年とのこと。

それだけ私達は、化学物質(農薬・肥料・薬剤)で土やタネを汚染し続けてきたという事実にしっかり向き合わなければならないのだと思う。

メディアが垂れ流す、あれを食べると健康になれる、これを食べると病気が予防できる、などという食べ物の効果を謳う番組に惑わされてはいけない。その前に、食べ物がいかに汚染されて私達にとって本当に必要な栄養が抜けてしまった形だけの代物になっているのかを見過ごしてはならないからである。

根本を忘れて表向きの見栄えや格好ばかりに囚われると足元を救われる。それが今の日本人である。

農業の現状は社会の縮図である。

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