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2010年4月12日 (月)

紙一枚ずつ前進あるのみ

この間、子供がもらってきた風邪をきっかけに家族全員で寝込んだばかりだというのに、4月に入ったらまたもや子供が風邪をもらってきた。
今回は鼻風邪で、私もまたうつったけど鼻水のみで熱も出ずに軽かった。

実はこの間の重い風邪の後、左耳の奥が一時痛くなり、それから少し聴こえが悪くなった。軽い中耳炎に罹ったようだった。ホメオパシーや靈氣などの自然療法をしていると、昔に薬で抑えていた症状が今になって押し出される(つまり発症する)ケースがよくあるという。中耳炎は幼い頃に何度も罹り、よく耳鼻科に通院していたのを覚えている。確か薬も飲んでいた。今になってそれが出てきたのかも知れない、と思った。

その中耳炎的症状が、今回の軽い鼻風邪がけがの功名になって、見事に治ってしまった。

ただしかし、子供の風邪は意外に軽く済まなかった。
最初にもらった風邪による咳が完全に止まないうちにもらってきたせいもあると思う。
それ以上に、保育所に通うようになって、母親と長い時間離れることの寂しさを今になって実感してきているのかも知れない、と直観した。
現に、今回の風邪で2度も熱が上がったからと保育所から帰されてしまったからだ。

私はデイサービスを手伝いながら、訪問介護の仕事をしているのだが、訪問介護だけは途中で抜けるのはもちろん、ドタキャンするのはかなり厳しい。
1度目の熱の時は、正に訪問介護をやっている最中に保育所から電話がかかってきた。そういう場合はやむなく旦那の両親に迎えに行ってもらうのだった。

しかしここで問題が。
実は、今お姑さんは、前述した抗がん剤を服用している。
年末に胃がんの手術をして成功したのが、医者と相談の上、一番弱い抗がん剤を1年間服用することにしたのだという。
今までは両親に子供を預けるのも憚らなくて良かったが、3月から抗がん剤を飲み始めたことで免疫力が低下するので、なるべく風邪を持ってきて欲しくないと言われてしまったのだ。

私は抗がん剤が猛毒でしかないという話を本とネットで知った以上、話さない訳にはいかないと思っていた。
そして風邪引いた場合もむやみには薬を子供に飲ませたくないという事をも、もっとはっきり言いたいと思っていた。資料を集めて見せなくちゃと思っていた。その矢先に子供がまた熱を出し、私が仕事を抜けられない時間帯だったのでやむなく親に頼んでしまった。

仕事の後、実家へ行くと、早速予期していた事を言われてしまった。

「風邪引いたと思ったら、すぐ薬でも飲ませて早く治させないと」

ああ、また言われた、と思うと同時に、既に声を上げていた。

「風邪くらいでは薬は飲ませたくないんです!」

今まで殆ど反論もせず、話を聞くだけ聞いて来た。親の言い分は分かる。私が仕事を始めたから余計に薬を飲ませて早く治さないと自分が大変になると心配してくれているのも納得している。しかし私には私の考えがある。
うちの親もそうだけど、旦那の親も、親の言い分だけ一方的に話してそれで事足りて話が終わるという事は毎度だった。あなたはどう思う?という一言がないのだ。悪く書きたくはないが、話していても、ほぼ10対0で、私はずっと話を聞くだけ。どうにかこうにか、二言三言でも自分の意見を合間に言えればいい方だ。でもその私の意見も同調的な内容ならともかく、反対的内容だとスルーされてしまうことが多い。というより、でもね、と理由も聞かずに納得させる風に自分の話を続けられてしまうのがオチである。
今回は今まで溜め込んだ思いが、私がイメージしていた通りに爆発した。
そしてこれまたイメージしていた通りに怒りを買った。

「話をまず最後まで聞きなさい!」とお舅さん。

・・・いままでずっと最後まで聞いて来たのに。

「自分の意見を言う時は、最後まで聞いてからにしなさいね。」とお姑さん。

なんだか悔しくて涙が出てきてしまった。

「薬は症状を抑えるだけなんです。熱は下げちゃいけないんです」

涙ながらに訴えた。

「それは医学的になにか証明できるのがあるのかい?それに子供を守るのがあなたの役目でしょ。なんでそんな事が言えるんだい?」とまた憤慨してお舅さん。

「子供を守りたいからそう言っているんです!今度資料を持ってきますから・・・」

「だったらうちのばあばは抗がん剤入れてるんだから、風邪を持ってこないようにしなさいよっ」

「だから抗がん剤も飲んで欲しくありません!」

・・・遂に言ってしまった、と内心思った。

お舅さんは、なんてことを、とまた憤慨。

「長生きして欲しいからそう言っているのに・・・」

また涙が出た。でも本当の気持ちだった。

もう分かったという風にお姑さんが割って入った。

「あなたの気持ちは分かったから。私も抗がん剤については自分なりに理解した上で自分で決めたことなの。薬が良くないということは分かってはいるの。私も胃がんになる前までは、絶対手術もしないと決めてたつもりだったから。ただいざ癌になってみると、周りの心配してくれる目もあるし、自分一人の身体じゃないからと思って、手術もした。そして念のため抗がん剤も入れることにしたの。おじいちゃんは飲めとも何も言わなかったわ。でもあなたが抗がん剤についてそう思う理由があるならちゃんと説明してちょうだい。ただ駄目なんですって言ってるだけじゃ分からないから」

理由については、この場で一口で説明できるような簡単なものではなかった。それに、冷静に説明できたとしても、私が言った話では理解などしてくれるだろうかと思った。信じられないという顔をされると思った。ましてや団塊の世代以上でネットを使いこなしている人はあまり見ないし、この両親もうちの両親もそうだった。端的に話して理解が得られるようなものではなく、1から10まで説明して、やっと3分の1について納得してもらえるかも知れないというくらい、ハイレベルな説明をしなくてはならない。元々話をしっかり聞くタイプの親ではないと知っているので、口で説明するのだけは憚られたのだ。

殆どイメージ通りに展開した。怒られたのは悔しいけど、でもこうでもしなくちゃ私は言う事ができなかった。少しへこんだけど、後から”やっぱりこれでよかったんだ”と思った。

お舅さんも途中から穏やかになり、私も落ち着きを取戻し、後は唐突に感情的に言ってしまった事を詫びて子供と帰宅。なんだか力が抜けた。

翌翌朝、子供を保育所に預けて、仕事の時間まで軽く瞑想。
・・・ただのおせっかいだったかな?資料持っていくなんて言ったけど、本当に知りたいと思ってるのかな?家族の中で一人でも今の日本がどんな荒波に晒されているのか理解して欲しいと思って言ったのに・・・。分かって欲しい。一人でも多くの人に。

そう強く思っていたら、お姑さんから電話。あなたの気持ちはよく分かったから、資料を見せてもらって、そしたらまた考えるからとのことだった。

ありがとうございます。

早速資料を作って持っていった。前述したブログで紹介した『がんは治るがんは治せる―生命の自然治癒力』の本は、実はお姑さんにあげる為に買ったのだった。

お姑さんもあまり弱みを見せたがらない人で、私が資料の内容を簡単に説明すると、そりゃそうよねえとか、そうでしょうねえとか、今まで分かってましたと言わんばかりに合わせてくるのがちょっと違和感だったが、実はお姑さんも見えない力を使った商売(もちろん宗教ではない)をしているので、分からないではないのだろう。ただ、いざ自分が癌になってみると極度に不安になったのだろう。その不安が現代医療を選択させてしまった。その気持ちは十分に察することができた。でもそれは医療側の人間からすれば、罠にはまってくれた、ということになる。悲しいけれど。

癌がどれだけ人々を恐怖に陥れてきたことか。

いや、癌ではない。

癌を治すことは大変難しいと刷り込み、癌=死であるかのように煽った人間達の私利私欲にまみれた意図的な作戦によって、私達は見事に恐怖に陥れられてきたのだ。

『がんは治るがんは治せる―生命の自然治癒力』の本によれば、いざ癌になって抗がん剤を飲むかとの問いには、ほぼ99%の医師がNOと答えたという。そんな薬を、癌になったら飲まされるのだ。恐ろしい。
私ならほぼ間違いなくシモンチーニ医師の元へ駆け込むだろう(シモンチーニガンセンターは六本木に4月21日に開院するそうだ)。

泥臭い話を書いてしまったが、資料を見ても尚、抗がん剤を飲むとお姑さんが決めたのなら、いよいよ私もこれ以上言うべきことはない。見守るしかないのである。経験してもらうしかないのである。

ただ私のすべきは、宇宙の法則に適った生活に紙一枚ずつでもシフトしていくだけ。そして、紙一枚ずつでも周りの人にそのきっかけを与え続けるだけ。

紙一枚ずつしか成長できない。飛び級などない。

紙一枚ずつでも成長できるのなら、ただひたすら、前進あるのみ。

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